EMSの仕組みとその効能・効果



EMSの周波数の違い

 

 

前述の通り、EMSの周波数はいろいろです。周波数とは振動の単位のことで、音、電気、光などエネルギーは、波形の動きを繰り返し、振動して伝わりますが、この単位で、1秒あたりの数値が「Hz(ヘルツ)」で表されます。EMSで筋肉に与える電気刺激もこの周波数の単位「Hz(ヘルツ)」で表されています。

 

EMSで使われている周波数には、主に4種類の周波数が使われています。それは低周波、中周波、高周波、干渉波です。低周波は「1~1000Hz」の振動で、皮膚のすぐ下数ミリ程度で殆どが分散し、残ったものが筋肉に届きます。従って皮膚への抵抗が大きく、痛みを感じやすいのがデメリットです。

 

中周波は「1000Hz~2000Hz」の振動で、一般的なEMS機器、周波数記載がないものは、おおよそこの周波数になっているようです。これは皮膚の下、3~4cmまで浸透して筋肉に刺激を与えます。低周波数とあまり大差ないような振動数であり、筋肉の動きを実感しづらいかもしれません。

 

高周波になると「3000Hz~50000Hz」の振動になり、これなら皮下10~150cmまで届きます。そのため、コアマッスルなどの深い部分の筋肉にまで伝わり、より高い筋トレの効果が期待できます。また、周波数が高いと、皮膚への抵抗も少ないので、痛みを感じにくいという特徴があります。しかし、高周波を出力させる本格派EMSマシンは高価格であることがデメリットになります。

 

干渉波は2つ以上の波が影響しあって、大きな力を起こすということです。干渉波タイプのEMSでは、複数の異なる振動を与えられるので、より深く、広範囲に筋肉に働きかけることができます。

 

EMSを利用する場合、この周波数を確かめないで購入してしまうと、痛いだけであまり効果がないといったトラブルになることがありますので、しっかりチェックして、より効果の高いEMSを選びたいものです。