EMSの仕組みとその効能・効果



重要なコアマッスル

 

 

筋肉には、力を発揮する大きく2つのタイプがあります。ひとつは速筋線維(速筋)、もうひとつは遅筋線維 (遅筋)です。

 

速筋は瞬発力を発揮する筋肉で、皮膚の表面に近いところにあって糖分を燃焼させます。遅筋は持久力を発揮する筋肉で体脂肪を燃焼させます。

 

また、体の奥に存在するコアマッスル、速筋と遅筋の中間的な性質の中間筋線維も存在します。基本的には、素早い動きは速筋の力、何度も繰り返す動きは遅筋の力が働きます。

 

コアマッスル、インナーマッスルという表現もよく使われますが、コアマッスルとは、体の深い部分に位置する筋肉全体を指し、「深層筋」、「インナーマッスル」とも呼われます。これは腹横筋骨盤や脊椎など、体の重要な部分を支える筋肉で、分類では遅筋となります。多裂筋や骨盤底筋群、腹横筋や腸腰筋などがそれに該当します。

 

よく動かす部分の筋肉、体の表面に近い筋肉というのは意識して鍛えられますが、体の奥のコアマッスルを自在に動かすことは困難なのです。しかしコアマッスルは重要です。それはコアマッスルが骨盤や脊椎と関わっているからで、この筋肉が弱ると、内臓機能の低下、代謝不良、血行不良、神経バランスの乱れなど、体調不良につながります。特に女性の場合は、生理周期、妊娠、出産で骨盤の歪みが起こりやすく、コアマッスルが弱っていると年齢を経て尿モレなどの症状が出ることもあります。

 

コアマッスルをしっかり鍛えられることで、自然と姿勢がよくなり、体のバランスがとれ、健康維持にも非常に効果的なのです。

 

そこでEMSが役に立ちます。遅筋を鍛える場合、EMSの中でも、体の奥まで電気刺激を与えることができる「高周波タイプ」のものが適しています。EMSにはいろいろな周波数のものがあり、適したものを選んで、自分が目指す筋肉に鍛えていきたいものです。