EMSの仕組みとその効能・効果



筋肉とEMSの関係

 

 

EMSの効果を理解するためには、筋肉とEMSの関係を理解することが早道です。筋肉の仕組みを知ることでEMSトレーニングにもっと役立てることができます。

 

筋肉は、骨や神経とつながっています。そして内蔵を取り巻くようにして存在しています。筋肉は筋繊維が束になって集まり、それを筋膜という組織がまとめています。この筋肉が伸び縮みをすることで力を生み出します。

 

筋肉は大きく2つに分類できます。ひとつは「不随意筋」で無意識に活動する平滑筋、心筋などの筋肉です。もうひとつは「随意筋」で、こちらは意識して動かせる横紋筋・骨格筋などの筋肉です。

 

この2つのうちで、自分で鍛えられるのが「随意筋」ということになり、EMSの効果があげられるのもこの筋肉となります。筋肉が動くためには運動神経からの司令が必要です。「動きなさい」という刺激が電気信号で脳から神経を伝達され、筋肉に届くと、その通りの動きをするのです。

 

また、筋肉には、筋肉や骨にかかる負荷が過剰にならないように抑制する仕組みや、伝える力の強さ、動かし方を記憶する部分があります。それで安全に体を動かし、より繊細な動きができるよう、細かくフィードバックを行っています。

 

さて、EMSですが、ズバリ、脳からの刺激と同様に電気刺激を与えます。これで筋肉を言ってみれば自動的に動かせます。従って、本人の意志とは関係なく、何百回もの普通のトレーニングではできないような量のトレーニングも可能になるのです。自分で動かしているわけではないので、やり過ぎてしまうこともあり、筋肉を痛めてしまう危険もあるので、これは注意点となります。